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蒲郡でくらす

GAMAファミ紹介(10) 浦田 圭太さん、礼朋さん(西浦町)

 

漁師になりたい!その想いを叶えるため蒲郡へ。

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◆「蒲郡で漁師になろう」という制度を知って蒲郡へ

 西尾出身の浦田圭太さんは子どもの頃から釣り好きで、西尾市内の釣り具店に勤めていましたが、転勤で尾張へ。勤務地や仕事の安定を考え、結婚を機に三河の会社に転職。けれども営業職がどうしても性に合わないと感じ、真剣に生涯の仕事を考えた結果、漁師になるという結論に達しました。

 どうすれば漁師になれるのか模索し、県外も含めていろいろな所にアプローチしましたが、なかなか道は開けません。愛知県の農林水産部水産課に連絡したのが今から約2年前のこと。その時点ではわずかに漁師見習いの受け入れ先があったものの支援制度はなく、途方にくれてしまいました。

 ところがそのとき、蒲郡市でまもなく新規漁業就業者支援制度がスタートするという情報をゲット。2~3カ月後、「蒲郡で漁師になろう」という制度の研修生に応募しました。漁師として独立自営をめざす人を3年間支援し、研修期間中の手当てや家賃補助もあるというすばらしい制度です。圭太さんはその年10月の選考で、29名の応募者の中から選ばれた3名のうちの1人となったのです。

◆イキイキと好きなことをしているご主人を応援!

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 結婚してまもなく転職を考え、しかも漁師を目指すという圭太さんを見て、奥様の礼朋さんはどう思ったのでしょうか?

 「営業職時代は仕事が大変で帰宅も毎晩遅く、表情も暗くてつらそうでした。二人で過ごせる時間も少なく、会話も最小限。漁師という目標ができてからは表情が変わり、話もできるようになりました。やりたいことをやったほうがいいと私も思い、応援したんです」と礼朋さん。研修生となって毎日海へ出て行く圭太さんはとてもイキイキしていて、応援してよかったと心から思っているそうです。

 

◆ただいま研修まっ盛り

 漁師への道は決してラクなものではありません。趣味の釣りとは違います。「でも毎日充実しています」と圭太さんは言います。

 研修は一人の親方に付く形で行われます。ちなみに研修が始まる前に圭太さんは現在の親方の船に試乗して「この人に教わりたい」と思い、願いが叶ったそうです。

 最初に学ぶのは網の修繕やロープワーク。次に一緒に親方の船に乗って作業しながら、一つずつ船上の仕事を覚えていきます。圭太さんの親方がやっているのはマンガというくしの歯状の漁具で海底をさらう底引き網漁業で、獲るのはシャコ、カニ、タコ、カレイ、舌ビラメ、トリ貝など。獲った魚介を選別することから覚えます。

 中腰で選別したり生け簀に魚を運んだりするのはなかなかの重労働。夏に胴長を着て強い日差しを浴びながら作業するのはかなりキツイとのこと。でも仕事は面白いし、覚えることは山ほどあって刺激的な日々だそうです。「親方は優しいですよ。言葉は少し荒っぽいけど(笑)。食事や飲み屋にも連れて行ってくれます」

 やる気は誰にも負けないと思っていた圭太さんですが、やる気だけでは続けられないのを今は実感。家族の応援と地道な努力が不可欠!「僕は恵まれています」とのこと。

 

◆漁にでるだけじゃない、漁師のシゴト

 漁師には技だけでなく知識も必要。ことに気象や潮汐の知識は、安全に漁をするためには欠かせないものです。単にこれを覚えるだけでなく、経験をプラスしていく必要があります。

 漁以外の仕事もあります。アマモを育てたり、カニの卵をふ化させるなど、組合などで取り組む環境保全活動や、県内外の様々な漁師活動にも参加。ネットワークを通じて漁業全体について考えていくことを、これからの漁師は求められているのです。

陸仕事

 

◆充実ライフとお気に入りの場所

 営業マン時代と比べて、生活は変わったのでしょうか?「早起きになりました。でも朝食を作って送り出した後、私は寝ちゃったりするけど」と笑う礼朋さん。「大きく変わったのは、彼の笑顔が増えたことと、二人で一緒に過ごせる時間が多くなったこと」だとか。季節によって差はあるものの、ほぼ規則的な生活だし、基本的に休みもちゃんとあるそうです。

 「蒲郡は暮らしやすいですよ。家賃が安いし、市場で安く買物できるし、とにかく経済的。魚介もおいしいしね」「子どもはまだだけど、子育て支援もしっかりしていると聞いています」とお二人。

 何といっても、海辺の暮らしに大満足。西浦には「そこそこ田舎感」があって落ち着くといいます。圭太さんのお気に入りは夕食前に港まで散歩し、そこでお酒を飲むこと。礼朋さんはカフェオレです。「西浦温泉郷にある西浦園地も眺めがよくて、ベンチに座ってのんびり過ごすのが好き」だなんて、ちょっと素敵な蒲郡時間の過ごし方ですね。

西浦海岸

◆来たれ、漁師仲間!

 圭太さんは「漁師志望の人は実は多いはず」と思っています。今後サポート体制が一層整っていくことに期待するとともに、漁師になった暁には自分も先輩として仲間の育成に協力したいとのこと。

 圭太さんの研修期間はあと1年少々。それまでにもっと仕事を覚え、船を買う資金も貯めたい。いずれはご夫婦で漁業に携わり、このまちで家族を増やし、マイホームも建てたい!課題は多いけれど、夢もいっぱいのお二人です。