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蒲郡でくらす

GAMAファミ紹介(1) 平出 さつきさん(三谷町)

 

蒲郡に暮らして、蒲郡の“素敵”を発信。

 

 

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◆小牧から島根へ、そして蒲郡へ

 さつきさんは小牧出身。ものをつくることが好きで、大学で染織を専攻した後、島根県の染織作家・伊丹公子氏のもとで、より深くその技術を学びました。

 そのかたわら、津和野町営のケーブルテレビ局(現在は鹿足郡事務組合運営)でアルバイトをするようになり、番組づくりの面白さに魅了されたというさつきさん。愛知県に戻り、番組制作のできる職場を希望して就職活動をし、2007年から、蒲郡に本社を置く三河湾ネットワークに勤務することになったのです。

 

 

 

◆蒲郡って観光地だったんだ!

 同じ愛知県とはいえ、尾張と三河ではお互いのことをよく知らないのが現状。さつきさんも、番組制作の仕事を通じて初めて蒲郡が観光地であることを認識したそうです。

 取材で市内各所を訪れ、いろいろな人の話を聞くにつれて、どんどん蒲郡のステキなところが見えてきました。仕事の楽しさは日毎に増し、多忙な日々を送る一方で、生活を楽しむゆとりは減っていきました。大好きな仕事をしていても、疲れればストレスはたまります。そんなとき、さつきさんをリフレッシュさせてくれるのは海でした。

 「生活の便利さや環境のよさという点では、小牧と蒲郡はさほど違いません。違うのは海があること。これはすごく大きいですね」と、さつきさんは言います。疲れた時も落ち込んだ時も、ハッピーな時も海へ。浜辺を歩くだけで癒されます。海は「大切な居場所」なのです。

 

◆やっぱりものづくりが好き

 さつきさんは、「番組制作も、ものづくりの一種。だからこそ面白い」と感じ、一生懸命打ち込んできました。

 仕事と蒲郡暮らしに慣れはじめた3年目ごろから、さつきさんは作家活動を再開するようになりました。きっかけは、お姉さんの結婚祝いに贈るためにつくった、貝殻のウェルカムボード。近所の海岸でキレイな貝殻を拾っては集めていたことから思いついた、蒲郡ならではの作品でした。これが知人たちの評判を呼び、つくってほしいという声が届くようになったのです。

 そろそろ、ものづくりに専念したい…そんな気持ちがふつふつと湧いてきて、ついに2013年1月、自分の工房「Jyarinko」を立ち上げました。

 

◆クリエーターとしての日々

 「起業して間もないけれど、多くの人に支えられ、忙しい毎日です」と、さつきさんは語ります。

 季節によって異なりますが、現在はおおむね週末には全国各地で行われるクリエーターズイベントに参加。月曜には蒲郡に戻り、だいたい週の前半はオーダー作品を制作、後半はイベント用の作品をつくっています。

 そのほか、雑貨屋さんへの委託業務(打ち合わせや納品)、企画展の準備、ワークショップの開催など、やるべきことはいっぱい。でもさつきさんは、毎日が楽しくてしかたありません。単なるものづくりではなく、人と接しながら、関係の広がるものづくりをしているからです。

 

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◆蒲郡ならではのワークショップ

 たとえばワークショップ(予約制)。さつきさんの作品を気に入った方や、ワークショップを体験した方の口コミで、お客様の輪が広がりつつあります。また全国のイベントで蒲郡の貝の話をすると、興味を持った人がはるばる県外から足を運んでワークショップに参加してくれます。

貝で結ばれたご縁です。

 お客様には貝殻拾いから体験していただくとのこと。自分で拾った貝殻でつくる作品は思い入れが強く、愛着もひとしおです。実はこれ、お客様の希望ではじめたことです。

 使う貝殻はナミマガシワ(波間柏)。色はさまざまですが、ピンクが一般的。蒲郡の海岸では美しいグレーのものがしばしば見つかります。拾っている最中、近所のおじいちゃんが「今日はいい貝殻が拾えたか?」と声をかけてくれることも。そんな温かい時間が流れるまちです。

 そもそも草木などの自然素材による染織が専門だったさつきさんだけに、海からの贈りものを使った作品づくりはまさにライフワーク。蒲郡で見つけた素材で、蒲郡でしかできないアートやアクセサリーづくりを展開しています。

 

◆蒲郡の“素敵”をもっと広めたい!

 昔からの蒲郡の住民にさつきさんが蒲郡のよさを尋ねても、なかなか明快な答えが返ってきません。灯台下暗しでしょうか。でもさつきさんの目には美しい海や山、温泉、おいしい食材やお店など、蒲郡のステキなものがいっぱい見えています。この魅力の数々を機会あるごとに人びとに伝えたいと考え、全国のイベントで、そしてワークショップで、心をこめて語り続けています。

 「まずは蒲郡という地名を覚えてもらうところからでいいんです」と話すさつきさん。嬉しいことに、話を聞いて蒲郡に来てくれる人は徐々に増え、貝殻を探しながら海辺の散策を楽しんだり、他の観光スポットに立ち寄ったりして、蒲郡の魅力をたんのうして帰っていきます。

 まちをアピールし、訪れる人に喜んでもらうことで、地元の人たちが「やっぱり蒲郡っていいかも?」と感じるきっかけになれば嬉しいと、さつきさんは思っています。

 「今は海辺だけど、いつかは山のほうに住むかもしれません。そうしたら、山の自然素材を使って作品づくりをするでしょうね」と、楽しそうに語ります。日々蒲郡の魅力を発信し、このまちに住む楽しさを全身で表現しているさつきさん。真珠のような光沢を放つ貝殻アートのように、キラキラと輝いていました。

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